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The Japan News by The Yomiuri Shimbun SUNDAY,  December 9th 2018

Parkinson's drug to be used for ALS

ALS 別疾患薬で治験 iPS使い効果確認 慶応大チーム

なんだか長いタイトルだけど、慶応大学の研究チームがALS患者の治療薬としてパーキンソン病の既存の治療薬が効果があることを発見し、その治験を行うという記事。

 

パーキンソン病とALSはどちらも体が動かなくなる病気として似ているように思っていたけど、この記事を読んで改めて調べてみたらどちらも難病ではあるけれど原因が違うようだ。

 

まず、Parkinson's disease(パーキンソン病)は脳内の快楽物質と言われている「ドーパミン」が減少することによって神経伝達が正常に行われなくなり運動障害を起こす、いわば脳の疾病。

 

50〜65歳で発症することが多く、手足のしびれに始まり徐々に歩行も困難になり最後は寝たきりになる病気で、予防には運動をしたり好きなことをして、アーモンド・大豆・鰹節などに含まれる「チロシン」を含む食品をとるといいらしいが、治療薬や場合によっては脳の手術をして進行を遅らせることができるという。

 

発症率は60歳以上で100人に1人というからかなり高いみたい。

 

一方ALS=amyotrophic lateral sclerosis(筋萎縮性側索硬化症)は、脳ではなく直接運動神経細胞(ニューロン)が侵される疾病で、日本では8000人以上の患者がいるというから1万人に1人の発症率といえる。

 

症状としては自律神経や五感・記憶・知性には影響が出ないものの、随意運動に障害が出て全身の筋肉が衰退し呼吸障害も起こる。

 

現時点では投薬治療しかないが、一度発症したら治らない病気とされている。

 

発症年齢はパーキンソン病と同じく高齢とされているけど、TVでは「僕がいた時間」で三浦春馬が大学生のALS患者を演じていた。

 

なお沢尻エリカの名作「1リットルの涙」は脊髄小脳変性症で、起立や歩行が困難になる運動失調症。

 

原因は遺伝子とされていて、日本では3万人もの患者がいるそうだ。

 

ま、難病を調べるときりがないのだけど、明日は我が身ということもあるってこと。

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